監視制御設備更新
1.監視制御設備更新業務の重要性
公共事業は、近年、建設から維持管理の時代へと移行しています。維持管理としては、運転管理、保守管理、危機管理等、様々な要素がありますが、それらを行うために、今や欠かせないものが監視制御設備です。監視制御設備の構築にあたっては、全体計画、施設規模、管理体制、操作員の能力、経済性等を考慮する必要があります。最良な計画・設計・工事監理を施すことにより、初めて、実際の維持管理に役立つ自動化や省力化を実現することが可能となります。
2.監視制御システムの構築
監視制御システムは、大きく管理・運用設備、監視制御設備に分けることが出来ます。
1)管理・運用設備
帳票管理をはじめとする業務支援のための設備であり、設備台帳や需要予測機能等を取り入れるケースも増えています。管理体制、運用状況、操作員の能力等、実状を踏まえ、必要かつ最適な機能を選定します。
2)監視制御設備
中央監視制御部
監視制御の主となる部分であり、一般的な仕様としては、LCD操作卓と監視制御サーバ等で構成され、遠方監視が必要な場合はテレメータ等を導入します。その他、様々な装置や機能を選定することが可能です。
- 信頼性の向上 → 装置の二重化、冗長化、分散化
- 視覚性の向上 → 大型ディスプレイの活用
- 情報共有 → 広域ネットワークを活用したリモート監視
プロセス制御部
施設規模に応じて分割して設けられる制御装置であり、プロセスコントローラとPI/O装置等により構成されます。
2-1.広域的な監視制御
管理の集中化、共同化といった観点より、広域化が推進されています。従来は単独事業体内での取組みが主でしたが、昨今では、他事業体も含めた広域的設備管理についても推進されております。広域化を進める上で、最も重要な設備は、集中管理を行うための監視制御設備です。複数の施設が関係するような複雑な条件下においても、効果的なシステムを構築することが求められます。
3.設備更新との関連
設備更新には、大きく計画、設計、施工監理に分けることが出来ます。それぞれの業務について、監視制御設備更新の観点から着目したポイントと注意点を簡単に示します。
4.業務実績
日水コンでは、各メーカーの製品調査や技術報告の確認を定期的に行っております。また、(社)電気学会が主催する技術専門委員会に参加し、メーカーや大学教授等と技術共有を行い、進歩が著しい情報技術や半導体技術について、豊富な知識を習得しています。
近5ヶ年の実績(平成30年10月1日現在)
受注年度 | 発注者 | 業務名称 |
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平成26年(2014年) | 沖縄県企業局 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 広島県三次市 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 沖縄県企業局 | 海水淡水化施設中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 新潟県燕市 | 下水処理場中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 茨城県守谷市 | 下水処理場中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 栃木県企業局鬼怒水道事務所 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成28年(2016年) | 埼玉県小川町 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成29年(2017年) | 大阪府伊丹市 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成29年(2017年) | 北海道小樽市 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
平成29年(2017年) | 茨城県古河市 | 浄水場中央監視制御設備の更新設計 |
他多数