【計画】ラオス国ヴィエンチャン市上水道拡張整備計画調査

プロジェクトの背景

ラオス国ヴアンチェン市の位置

ラオス国は中国、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、そしてタイの5ヶ国に囲まれた内陸国です。ラオス国の首都ヴィエンチャン市の水道普及率は38.5%(2003年)と低く、近年の人口増加、工場区域の拡大、生活水準の向上等によって水道状況は悪化しています。同時に既存水道施設の老朽化や水圧の低さ、無収水(NRW)率(漏水が主な原因)の高さなどによって多くの市民は安定した給水を受けることができません。

プロジェクトの内容

このような背景から本調査は下記の3点を目的として実施されました。

  • ヴィエンチャン市の長期的な上水道拡張整備計画マスタープランを策定する。
  • 上記マスタープランに基づいて、上水道拡張整備事業に係る緊急かつ優先プロジェクトを選定し、そのフィージビリティ調査(F/S)を実施する。
  • 本件業務を通じて、ラオス側カウンターパートに技術移転を行う。

上記目的を達成するために調査は大きく3つの段階に分けて実施されました。

第1段階:基礎調査

次の段階であるマスタープランを策定するため、主に現況把握を中心とした調査が行われました。気候、経済、開発計画、人口、衛生、組織、財務など既存資料の収集・分析と各種調査(水質、既存水道関連施設、住民意識調査、)を行った上で上水道に係わる課題を抽出しました。

第2段階:マスタープランの策定

既存資料をもとに行った水需要予測と基礎調査で抽出された課題を踏まえて、水状況を改善するための上水道拡張整備基本方針を策定しました。その後、概算事業費の積算や代替案を比較検討の上、上水道拡張整備案を策定しました。また、財務・組織改善に対する提言、環境・社会配慮、人材育成計画の策定、そして、第3段階で検討される優先プロジェクトを抽出しました。

メータ止水栓からの漏水

メータ止水栓からの漏水

第3段階:優先プロジェクトに係るフィージビリティー・スタディ

出しっぱなしのトイレの蛇口

出しっぱなしのトイレの蛇口

優先プロジェクトの概略施設設計・積算、財務計画、環境影響評価を行いました。最終的に優先プロジェクトを社会、経済、環境、衛生、技術面からそれぞれ評価を行い、総合的に見て実現可能なプロジェクトかどうか評価しました。また、この最終段階では技術移転を目的としたセミナーも行われました。