【調査・計画・設計】ベトナム国ハノイ市エンサ下水道整備事業

1.プロジェクトの背景

ベトナムでは経済成長と都市化の急速な進行に伴い、家庭排水・商工業排水が増大していますが、その一方で下水道施設の整備が追いついておらず、下水の処理能力は極めて脆弱です。そのため、ハノイ市における2010年時点の下水道普及率は12%程度にすぎず、市内の河川や地下水等の水環境は大きな汚濁負荷を受け、下水道施設の整備が喫緊の課題となっています。このような背景の下、ハノイ市最大の下水処理場を含む下水道システムの整備を目的にプロジェクトが実施されました。

2.プロジェクトの概要

ハノイ市の集水区域4,874ha、計画集水人口1,080,000人を対象とした合流式下水道(インターセプター方式)において、下記の施設の建設を行うための基本設計の見直し、詳細設計、入札図書作成、入札作業補助業務、工事監理業務の一連業務を実施しています。

  • 新設下水処理場(270,000m3/日)、雨天時最大処理水量(576,000m3/日)
  • 既存下水管路より下水処理場に接続するための遮集管約48.7km
  • 雨水吐き室の新設

鳥瞰図