樋門ゲートの無動力化

1.樋門ゲート無動力化の必要性

樋門のゲートには、引上げ式(ローラゲート、スライドゲート)のほか、フラップゲートやマイターゲートがあり、操作の確実性から引上げ式が採用されてきました。 しかし、近年になって施設管理者の高齢化などによるゲートの省力化や、ゲリラ豪雨や津波の遡上によるゲート操作の高速化が求められるようになり、樋門主ゲートの無動力化(フラップ化)が進められています。

1-1.フラップゲートの不完全閉塞の解消

樋門のゲートには、「確実に開閉し、かつ、必要な水密性を有する」(河川施設等構造令)ことが求められており、この点で従来のフラップゲートは、異物のかみ込みによる不完全閉塞の懸念がありました。 しかし、近年では平水時に一定の開口を確保し、ゲートと戸当りの間に異物がかみ込まないタイプのフラップゲート(平水時開放型)が開発され、不完全閉塞の問題も解消されています。

フラップゲートの不完全閉塞の解消(図解)

1-2.既設樋門ゲートの無動力化設計

平水時開放型フラップゲートには、その動作機構の違いによってバランスウエイト式や浮体(フロート)式があるほか、ヒンジ位置も上・下2通りあります。 また、既設樋門の土木施設(翼壁や堤外水路等)の改造も必要になりますので、ゲート形式と土木施設改造の両面を考慮した最適なゲートの無動力化設計を行います。

2.業務実績

近5ヶ年の実績(平成30年10月1日現在)

受注年度 発注者 業務名称
平成25年(2013年) 兵庫県但馬県民局養父土木事務所 (一)円山川水系円山川樋門詳細設計業務委託