※1 気象庁等研究機関の予測モデルの多くは、水平解像度20kmメッシュであり、流域の気候特性を反映するためアメダスや気候値メッシュより、1kmメッシュに(ダウンスケール)します。また、実際の気温や降水量とレベルがあうように補正も併せて行います。
地球温暖化による水資源への影響の検討
1.影響把握の重要性
近年、地球温暖化に伴う気候変動により、気温の上昇や降水特性の変化等が顕在化しています。水資源に関しても、地球温暖化の影響が懸念されており、代表的なものとして、降雨変動の増大による流況変化、気候の上昇による蒸発量の増加や、冬期の雪の減少などがあります。
今後の河川管理を行う上で、将来の河川流量、ダム貯水量、渇水リスクがどのようになるか把握することが重要と考えられます。
2.検討フロー
50年後、100年後の気温・降水量を予測している気象庁等の研究機関の予測結果を入力データとし、流出モデルやダム運用モデルを作成し、河川流量やダム貯水量の予測計算を行い、その結果により地球温暖化による影響について検討します。人口等の減少により需要量も変化することが考えられますので、併せて、需要量についても概略的な検討を行います。
3.モデル概要と結果例
3‐1.流出モデル
3‐2.ダム運用モデル
4.業務実績
近5ヶ年の実績(平成30年10月1日現在)
受注年度 | 発注者 | 業務名称 |
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平成27年(2015年) | 名古屋市上下水道局 | 水道事業の将来計画に向けた調査業務委託 |
平成29年(2017年) | 農林水産省農村振興局農村政策部 | 平成29年度農業生産基盤分野における気候変動適応技術検討業務 |