グリーンインフラ

1.生物生息のための環境保全・空間づくり

都市域を中心として、生態空間(ビオトープ)が分断・孤立化し、また劣化してきています。 この結果、身近な生物の減少、特定生物や外来種の増加などの生態系の変化を招いています。 こうした状況は、私たち人間の生活環境としても好ましいものとはいえません。

生態空間(ビオトープ)
※ビオトープとは
一定の大きさとまとまりを持ち、特徴ある景観として、類型化できる棲み場空間を指します。ハビタットは、ビオトープの中の均質な構成単位を指します。

1‐1.ますます求められるビオトープの保全・整備

生物多様性基本法や景観緑三法などの成立により、地域の状況に応じたビオトープの保全・整備が一層求められます。 各種事業制度や地域との連携・協働を図りながら、事業を進めることが必要です。

下水高度処理水を利用したビオトープ整備の例

下水高度処理水を利用したビオトープ整備の例

ビオトープネットワーク

生物は生活史に応じて生息場所を選択・移動し、世代交代を行うため、移動可能な範囲内に、必要なビオトープがあることが必要です。 また、同じビオトープであっても、その「規模」、「形状」、「配置関係」によって生物の生息状況は異なります。上下水道施設が有する空間や水資源は、ビオトープとして有効に機能する可能性があります。

ビオトープネットワーク

1-2.グリーンインフラの推進

グリーンインフラは、自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方で、近年国内でも注目されています。生態系の機能を活用した水質浄化や景観形成、緑地整備による治水機能向上などが挙げられます。

2.検討フロー

 検討フロー

3.業務実績

近5ヶ年の実績(平成30年10月1日現在)

受注年度 発注者 業務名称
平成28年(2016年) 東京都下水道局 中川水再生センター電力貯蔵施設設計委託その3