下水道/排水総合整備事業
ベトナム国ダナン市衛生環境改善事業調査
プロジェクトの背景
ベトナム国第4の都市であるダナン市(2000年の人口は約82万人)では、旧市街地に合流式の下水道が(既存排水管を合流管として活用した遮集管システム)が敷設され、4箇所の処理施設が稼働しています。
しかし、ダナン市全体としては下水処理施設が不十分で、飲料水の水源が汚染され衛生面で悪影響が出ています。さらに、排水路では長く汚泥が蓄積されてメタンガスが発生し、悪臭を放っています。市に隣接するダナン湾もマリンスポーツ地区として整備が予定されていますが、市内からの未処理下水・排水により汚染が進んでおり、観光開発の妨げになっています。
市内の雨水排水施設も排水能力が十分ではなく、降雨時に冠水が頻繁に発生し、交通や建設などの経済活動や地域環境に悪影響を与えています。
ダナン市人民委員会(ダナンCPC)は上記の問題を克服するため、水環境改善を目的とした円借款案件の形成を日本国政府に要請しました。この要請に応じたプロジェクトとして、NSCは経済産業省(METI)の提案型F/S調査、"発展途上国経済パートナーシッププロジェクト調査"(METI調査)を実施することとなりました。
METI調査は、日本の優れた技術やノウハウを使用することが予想される日本資金によるプロジェクトを発掘し策定することを狙いとしています。
プロジェクトの内容
全体計画区域は『ダナン市都市計画』における土地利用計画を基に線引きを行い、『優先区域』を現在の状況を考慮に入れて定めました。二つの区域はMETI第I期と第II期区域として、図−1に示すとおりとしました。

METI第I期区域は汚水整備並びに雨水整備が急がれる既成市街地で、METI第II期プロジェクトは地域開発途上であるため、第I期に続いて行うものとしました。
METI第I期の事業
METI第I期事業は表−1および図−2に示すようにリエンチュウ地区の汚水管渠及びポンプ場、下水処理場、雨水管渠からなる分流式下水道としました。 汚水処理のための活性汚泥プロセスは、ベトナムでの実績と運転管理の容易性、将来の窒素除去の可能性及び費用比較から評価し選定しました。
METI第I期の事業費は資機材費、建設費、据付け費、コンサルタント費と予備費及び物価上昇を考慮して約300億円と算定しています。コンサルタント費にはMETI第I期にかかる詳細設計、入札補助作業、施工監理、能力開発、住民啓発及び教育、料金改定、個別家庭への下水接続と環境社会面の配慮が含まれています。
| 汚水管 | 枝線 | km | 152.8 | 管径200mm |
|---|---|---|---|---|
| 幹線及び準幹線 | km | 22.0 | 管径250-1500mm | |
| 圧送管 | km | 0.6 | 管径400mm | |
| 雨水管 | km | 8.6 | 管径1200-2400mm | |
| ポンプ場 (PS) | マンホールポンプ | No. | 10 | 0.30-3.0m3/min |
| ポンプ場 | No. | 1 | 31.9m3/min | |
| 下水処理場 | No. | 1 | 16,400m3/day | |
| 汚水施設 | 雨水施設 |
|---|---|
![]() | ![]() |



