河道内樹木の管理計画

検討の目的

河道内樹木の機能については、河道計画や河川環境管理計画での検討などのなかで個別に論じられてきています。しかしながら、これらの知見を河川管理の枠組みで総合的に整理したうえで、地域へ説明し、今後の樹木管理の方針を定めているところはなく、基本課題の一つとなっています。本検討は既往の検討成果を総括的にとりまとめるなかで、さらに必要な情報を精査・検討し、河川整備計画に資する河道内樹木管理計画を立案するものです。

検討の基本方針

1. 直轄管理区間の相当な区間にわたり樹林地が形成されている河川が多くみられますが、整備計画上の当面の懸案地区を対象とする観点から、本業務では下記区間に該当する樹林地を対象とします。
  1. (1) 洪水疎通能力上問題のある箇所
  2. (2) 整備プロジェクトの対象区間
 
2. 管理方針としては、「伐採すべきか否か」の2者択一ではなく、
  1. (1) 現状保全
  2. (2) 管理型樹林地への移行(部分伐採等を含む)
  3. (3) ミティゲーション措置
  4. (4) 伐採
の4つの方向について検討します。
 
3. 管理方針の評価の視点
【保全の視点】
  • 生態系の保全機能・・・自然度の高い群落や鳥類・昆虫(チョウ類等)の生息場としての機能
  • 景観の形成機能・・・樹林地は河川特有の景観を形成する重要な要素の一つ
  • 流勢の緩和機能・・・堤体や河岸への水当たりを弱める一種の護岸機能を保持
  • 洪水流向の保持・・・樹林地下流の水衝部の位置を適切に誘導している場合
【改善の視点】
  • 流下能力の阻害・・・河積を狭め、樹林地と澪筋の間の混合による水位上昇
  • 堤体付近の高速流発生・・・樹林地水裏部での洪水流の集中は堤体・法尻部の洗堀を生起
  • 土砂堆積の助長・・・流勢緩和で生じる河道・高水敷への土砂堆積による維持管理上の支障
  • 樹根による損傷・・・土壌保持機能の低下や水みちの発生等による施設への直接障害
  • 倒伏による損傷・・・洪水時の倒伏による河川管理施設への直接的影響
  • 流木化の可能性・・・倒伏・流失による流木化による下流施設への影響
 
4. 検討の概略スケジュール

原則として、検討は既存資料にもとづくものとし、新たな調査の実施は必要に応じて別途行うものとします。

  • 初年度 : 対象区間の設定と評価に必要とされる基礎的情報の整理
  • 2年度 : 樹木管理方針の評価の実施
  • 3年度 : 樹木管理手法の検討と管理計画立案

検討手順

検討手順

日水コンの主な業務実績

発注者業務名称年度
関東地方整備局 常陸河川国道事務所H22 久慈川河道計画検討業務平成22年度
近畿地方整備局 木津川上流河川事務所H22 木津川上流河川環境調査業務平成22年度

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