河川と環境教育
背景
平成12年12月に閣議決定された環境基本計画で、「関係府省は、環境基本計画を踏まえながら、自主的に環境配慮の方針を明らかにする」こととされ、これを受けて国土交通省が策定した「国土交通省環境政策の基本的方向」においては、環境政策の基盤となる施策・意識改革を促す施策として「環境教育・環境学習の推進」を挙げています。さらに、2003年7月には、環境教育の推進などを目的とした「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」が公布、2004年10月施行となりました。
このような法律制定の背景には、こどもたちの心身の成長のためにとっては、自然とのふれあいや、自然の中での体験が重要であることが認識され始めたにもかかわらず、一方で実際にはそのような体験が乏しくなりつつあることが挙げられます。
また、河川施策について言えば、環境教育が、水に対する防災・減災のソフト対策の一端を担うことが認識され、河川の分野においても、環境教育の意義は大きくなっています。
このような背景から、河川を活用した環境教育や環境学習の推進は、河川管理者にとっても必要かつ重要な分野であるといえます。
環境教育の取り組みの課題
河川分野でも全国の学校で、環境教育の事例が見られるようになった一方で、教育現場では幾つかの課題があります。
ひとつは、指導者(先生)個人の力量に依存しているため、指導者が異動などでいなくなると、環境教育の継続が難しくなることが挙げられます。また、先生方が授業以外の雑務で多忙であることに加え、先生方自身も、環境教育として必要な自然体験が乏しく、具体的にどのような内容を取り上げればよいか、ノウハウがないということが挙げられるようです。
一方、環境教育はこども対象だとは限りません。河川行政に携わる人にとっては必要不可欠でることはもちろんですが、生涯教育として幅広い年齢層にとっても河川の環境を知ることは、ふるさとの川を知ることであり、まちづくりの一部でもあり、また、防災面も含めて大きな意義を持ちます。しかしながら、現場ではそのような指導者が不足していることが課題として挙げられます。
河川における環境教育の推進に向けては、
- 指導者の育成、
- 情報やノウハウの蓄積と共有、
- 幅広い主体間の連携と仕組みづくり、
- 広報による関係者への周知、
などが必要であると考えます。
河川を活用した環境教育の促進に向けて
弊社では、河川や水辺を活用した環境学習の実績を蓄積しつつあります。弊社では、これらの実績から、次のようなメニューをご提案することができます。
- 河川や水辺を活かした「環境教育プログラム」の企画・実践
- 指導者育成のため「指導者育成プログラム」の企画・実践
- 市民参加による「環境調査、環境教育」の企画・実践
- 広報資料の作成
河川を活用した環境教育の実績
| 業務実施年度 | 発注者 | 環境教育の内容(メニュー) |
|---|---|---|
| 平成16年度 平成19〜21年度 |
東北農政局 大崎農業水利事務所 |
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中山小学校でのホタル生態を説明 |
地元のほ場整備後の水田へ ホタル幼虫放流 | |
| 平成22年度 | 社内研究開発 (滋賀県発注業務関連) |
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| 平成19年度 | 九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所 |
小学生を対象に、NPOと協働で農業用水路浄化実験施設を対象とした環境学習(施設設置、採水調査、現地での調査結果発表)を実施。 |
水路浄化実験施設における採水風景 |
学習結果の報告会(講師は日水コン社員) | |
| 平成21年度 | 九州地方整備局 遠賀川河川事務所 |
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透視度計の作成 |
手製の透視度計による観測 | |
| 平成22年度 | 九州地方整備局 遠賀川河川事務所 |
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水生生物の観察 |
手製の透視度計による観測 | |
| 平成21年度 | 九州地方整備局 厳木ダム管理所 |
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魚類観察会 |
川流れ体験 | |
「人間を超えた存在を意識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことは、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法にひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。
わたしはそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。」
(「センス・アブ・ワンダー」レイチェル・カーソン)



