魅力ある河川景観の創出に向けて
〜人と自然が生み出す川の「姿」を見直します〜

「景観」は見た目のこと?

「景観」と言えば目に見える景色のことを思い浮かべますが、それだけのものでしょうか。これまでは川で「景観に配慮」と言えば、全体の景色に影響する構造物などの大きさ・形・色の関係のみにおいて捉えられがちでした。しかし、それで「景観」は良好に保たれたのでしょうか。

川づくりで考える「景観」とは・・・

多自然川づくりへの展開」(H18.5)では、多自然川づくりの定義を「河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境、並びに多様な河川風景を保全あるいは創出するために、河川の管理を行うこと」としています。

杭瀬川の河川景観(写真)

杭瀬川の河川景観

ホタルの再生や船着場跡の保全が地域で取り組まれている。

H22 長良川揖斐川緩流域再生調査業務

(木曽川上流河川事務所発注)にて撮影

また「河川景観の形成と保全の考え方」(H18.10)では、「河川景観とは、「地形、地質、気候、植生等様々な自然環境や人間の活動、それらの時間的・空間的な関係や相互作用、そしてその履歴等も含んだ環境の総体的な姿」として考えるべきものである。また、この場合の景観とは、見る人の心的現象でもあり、河川景観を考えるということは、それを成り立たせている自然的な条件や歴史・文化・生活等の社会的背景を含めて五感や心を通じて捉え、知覚することである。」と解説されています。

これらの考え方と方向性は、『日本文化の空間学』の中で「日本の川と風土」の章を執筆した桑子敏雄氏に高く評価されています。

大切なのは「川の文化と歴史」!

川とのかかわりで育まれた人の生き方はその川を中心とした「文化」となり、その「歴史」が「その川らしさ」になります。このような特徴が今も生きていれば、魅力的な河川景観が見られることになります。

川の景観は「川の自然と人の関わりがつくる」!

川内川の河川景観(写真)

川内川の河川景観

アユ漁のための簗が組まれている。

H21 川内川環境・景観基本構想検討業務

(川内川河川事務所発注)にて撮影

河川景観は「自然」と「人」の関わりがつくります。魅力的な河川景観の創出には、川を中心とした文化を支える要素(生物やその利用など)を見出し、歴史を理解して将来につながる活用を図ることが重要です。

日水コンからのご提案

当社は全国の川(農村環境も含みます)での調査・検討の実績を持ち、水辺利用や水環境、河道計画、合意形成などの各分野の技術者が「景観創出」に取り組んでいます。この豊富な経験と協働の力が当社の強みです。川の自然と歴史・文化を正確に捉え、将来のあるべき景観を描いて課題解決のためのご提案〜現状の把握、目標の検討、対策の提案、合意形成のサポートなど〜をいたします。

日水コンの主な業務実績

年 度業 務 名 称発 注 者
平成17年度多摩川(兵庫島安全対策)景観計画検討資料整理等業務(財)リバーフロント整備センター
平成17年度利根川上流景観ホームページ作成(財)河川環境管理財団
平成18年度利根川上流河川景観検討関連資料作成業務(財)河川環境管理財団
平成21年度川内川環境・景観基本構想検討その外業務九州地方整備局川内川河川事務所

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