高水流量観測計画検討提案
〜高水流量観測精度を維持するための管理計画〜

高水流量観測の課題

高水流量観測所の現状の事例

高水流量観測所の現状の事例

流観の精度確保の要件

「H14年版 水文観測」より流観地点の選定要件として下記事項が挙げられており、高水流量観測の精度確保の観点から重要である。

  • 流れの直線区間が必要距離確保されている(上流側湾曲による偏流がなくなる地点から最大流速×20秒離れていること)
  • 流れを阻害する立木等がない
  • 横断方向に流れが集中しない

流観地点の実際上の課題

流量観測地点は上記条件が満足される地点が選定されているが、実情として以下の課題がある。

  • 流観地点高水敷は民地が多く樹木管理が難しい
  • 伐採しても草本・樹木等が生長
  • 砂州や低水路の蛇行等により偏流
  • 洪水時の河床変動による影響
  • 背水の影響

検討フロー

検討フロー

調査・検討事項(その1)

高水流量観測の現状整理

高水流量観測の課題を分析する基礎資料として各観測所について下記の現状整理を行う。

  • 現地状況の整理
  • 植生の変遷
  • 砂州の形状
  • 高水敷や砂州の下草の状況
  • 浮子観測計画の整理

モデル地区の選定

現状の整理結果を基に各観測所における精度確保上の課題を分析し、偏流・河床変動・背水・樹木群等の要因別にモデル地区を選定する。

一次診断(シミュレーションモデルによる検討)

平面二次元解析モデルの計算例

平面二次元解析モデルの計算例

モデル地区の河道特性情報を整理し、精度確保に関する診断を行う。なお診断に際しては、河道・樹木の形状の他、水理解析モデルを用いて検討する。

浮子投下をシミュレーションして浮子の流下速度から算定した流量Qoと平面二次元モデルの流量Qcを比較する。

下記条件設定によるシミュレーションを実施し、要因別に「計算流量Qc」と「浮子による流量Qo」の違いを整理して影響評価を行う。

  • 下草の倒伏状況の想定
  • 河床変動が生じた場合の想定
  • 樹木成長の想定

現地観測

PIV(粒子画像流速法)の事例

PIV(粒子画像流速法)の事例

これまでに観測された代表的な洪水を対象にモデル地区ごとに調査計画を作成し、事前準備・調査、洪水調査および洪水後調査を実施する。

洪水時調査では、平面二次元モデルの基礎資料としてビデオ撮影を実施し、PIV(粒子画像流速測定法)による表面流速の解析を行い平面二次元モデルの解析精度を検証する。

高水流量観測計画一次案の作成

一次診断および現地観測結果より得られる検討成果を基に『高水流量観測計画一次案』を策定する。

調査・検討事項(その2)

現地観測

モデル地区を対象において作成した『高水流量観測計画』に基づいて、事前準備・調査、洪水調査および洪水後調査を実施する。

観測結果の分析・評価(二次診断)

観測結果をもとに観測計画の妥当性を検証し、観測計画の見直しを行う。

高水流量観測所カルテの作成

高水流量観測の精度を維持するための維持管理に資する情報集をとりまとめカルテとして整理する。

高水流量観測の維持管理計画作成

カルテの情報更新を行い、定期的な診断のもと、精度を維持するために必要な事項を検討する、サイクリック型の維持管理計画の作成を行う。

サイクリック型管理のイメージ

サイクリック型管理のイメージ

日水コンの関連業務実績

年度業 務 名 称発 注 者
H19久慈川河道計画検討業務関東地方整備局常陸河川国道事務所
H18河川流量計設置検討業務九州地方整備局宮崎河川国道事務所

このページのトップへ