水安全計画(Water Safety Plans)
「水安全計画」策定支援コンサルティング

水安全計画とは?
     = 水質に関する危機管理対策

水安全計画イメージ

「水安全計画」とは、食品業界で導入されている衛生管理手法(HACCP)を参考とした客観的手法により、 以下の手順で安全な水道水を常時供給するシステムづくりを目指すものです。

  • 水源から給水栓に至る水道システムの全過程に存在する危害を抽出・特定します
  • リスク管理の観点から、優先的に対応すべき危害を抽出し、その継続的な監視・制御を行います
  • 水質に関する包括的な危害評価と危害管理であり、「水質危機管理対策」に該当します

※HACCP(ハサップまたハセップ)とは
 =Hazard Analysis and Critical Control Point

厚生労働省の訳危害分析重要管理点
ISO呼称危害分析またはハザード分析

なぜ、必要なのか?

  • 水道システムには、水道水の安全性に影響を及ぼす様々な危害要因(水源水質事故や浄水処理トラブル、施設等の老朽化など)が潜んでいます。
  • それら危害要因の管理方法を定めておかなければ、水道水の安全性が損なわれる場合があります。
  • 危害は、“水源水質事故”のように『被害が甚大となる可能性はあっても、滅多に起こらない危害』だけではありません。例えば、“不適切な品質管理による水道用薬品の使用”のように、『甚大な被害は及ぼさなくても頻繁に起こりうる危害』も、水道水の安全性が損なわれます。
  • 水道水の安全性を確保するために、「水安全計画」を策定し、危害の発生防止や危害によるリスクの除去・軽減を目的とした対策(管理措置)を設定し、実際に運用することが必要と考えます。
  • このような潜在的リスクとその対応は、経験豊富な職員の頭の中(暗黙知)にはありますが、これら職員が退職する前に、水安全計画としてとりまとめ(形式知)をして、次世代に継承すべきと考えます。

事業体にとってのメリットは?

水安全計画の策定によって得られる最大の効果は、“水道水の安全性の向上”となりますが、それだけではなく、以下のメリットも期待されます。

需要者に対する説明責任

水安全計画に基づいた管理が行われていること及びその記録は、常に安全な水が供給されていることを説明する上で、有効な資料となります。

維持管理の向上・効率化

水安全計画の策定作業において、危害の管理方法や対策優先順位が明らかになります。それにより、水道システム全体の維持管理水準の向上や効率化が図られます。

技術の継承

潜在的リスクとそれに対応する水質監視、施設管理、運転制御等に関する技術的事柄について、一元的に整理し文書化することは、技術継承の極めて有効な手段となります。

行政施策の動向

  • WHO(世界保健機関)は、2004年の「飲料水水質ガイドライン第3版」において、「水安全計画」の策定を提唱しています。
  • 国の「水道ビジョン」においても、統合的アプローチによる水道水質の向上に資する「水安全計画」の必要性を明記しています。
  • また、厚生労働省通知では、平成23年度頃までを目途に、「水安全計画」を策定することが求められております。
    (平成20年5月30日、「水安全計画策定ガイドライン」の送付について、健水発第0530001号)

セールスポイント(1)=成果の有効活用

とりまとめイメージ
  • 水安全計画は水質を切り口にしていますが、他の構想・計画と相互に影響を及ぼすものと考えます。 水安全計画の成果としての「機能評価」、「危害分析」、「管理措置」などは、地域水道ビジョン、アセットマネジメント、 各種の施設整備計画などへのインプット情報となるよう取りまとめを行います。

セールスポイント(2)=広範な業務実績

次のような広範な業務実績に裏付けられた組織的対応により、水安全計画策定を支援します。

  • 水安全計画ガイドラインや策定支援業務の実績があります。
  • 水道施設計画・設計の豊富な実績を通じて、水道システムに精通しております。
  • 水質担当や設備担当等の各工種の技術者によるチームを編成して、皆さまをサポートします。
  • 関連する業務として、GLP(水道水質検査優良試験所規範)認定支援やISO14001といった、マネジメントシステム策定支援業務の実績があります。(阪神水道企業団や岡山市水道局ほか、15件)

NSCからのご提案

  • エンドユーザーへの貢献を考えながら、持続可能な水道事業運営をシステムとして支えるためには、全般構想をまとめる地域水道ビジョンに加えて、水安全計画が必須のアイテムとなります。
  • 水安全計画への取り組みとしては単独で単年度に実施する場合に加え、複数年次分割、そして地域水道ビジョンなど他の計画業務との一括実施など種々の方法が考えられます。
  • また、管理委託を実施または予定されている事業体では、水安全計画におけるリスク評価が特に役立ちます。受託者側にリスク情報を伝えることができ、より安全で効率的な管理委託が期待できます。

水安全計画に関する業務実績

委託者件   名年 度
東京都水道局水源流域の実態に関する調査委託(水安全計画に関する調査研究委託)H17
東京都水道局水安全計画に関する調査研究委託H18
日本水道協会水安全計画策定ガイドライン作成に関する調査(その1〜その3)H17〜H19
芦屋市水道部水安全計画策定予備調査業務、水安全計画策定業務(その1)H20、H21
茨城県企業局水安全計画資料作成等業務委託H21〜H22

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