【上下水道施設用】保守点検情報管理システム

保全業務の効率化と情報の一元管理を実現

設備の保全管理業務の効率化と情報・ノウハウの継承のために

上下水道施設・設備の保全管理においては、設備の老朽化や熟練職員の退職など、維持管理における貴重な情報やノウハウが散逸しがちな中、これまで以上に管理の効率化が求められております。また、今後の更新計画を検討する上で、これまでの保全(点検・修繕・故障)に関する履歴は、設備を正確に診断・評価するために貴重な情報となります。

こうした情報を日常の保守点検業務の中で効率的に取得するためには、情報システムの活用が有効です。

保守点検情報管理システムは、従来マンパワーに頼ってきた施設設備の保全業務(点検業務、故障対応、修繕業務など)をシステム化し、1.業務自体の効率化、2.管理レベルの向上、3.更新計画の検討に必要な保全データの蓄積、を図ることを目的としております。

これにより、アセットマネジメントへの発展に向けた第一歩として、継続的な保全活動を実施し、設備の老朽化を状態監視することで、健全な施設と技術の次世代への継承に貢献します。

情報の視点から健全な施設と技術の継承に貢献

システムの特徴

  • 様々な職務のユーザーに配慮した検索方法で目的の設備をすばやく見つけます(設備条件から検索、工事条件から検索、図面から検索、各種キーワードから検索)
  • 日常業務の中で無理なく必要データが蓄積され、PDCAサイクルを通じて次の業務で活用、レベルアップできるシステムです。
  • 設備保全に関する様々な業務を支援します。
    • 計画スケジュールの管理
    • 設備別点検内容の設定
    • 点検実績の管理
    • 事故・故障対応の管理
    • 修繕対応の管理
    • 在庫管理(部品、消耗品、ユーティリティ)
    • 各種帳票の作成
    • 実測データの分析
    • ユーザー管理、セキュリティ管理
  • 携帯情報端末(PDA)を利用することで、ユーザーの入力負担を軽減し、現場に無理の無いスムーズな導入と運用が可能です。

基本的機能の概要

基本的機能の概要
計画スケジュールの策定

日常点検や定期点検、オーバーホール等の点検・修繕計画の策定が可能です。スケジュールをガントチャート方式で表示し、他設備の点検状況との関連や今週の予定が瞬時に検索表示できます。

携帯情報端末(PDA)利用による入力作業の軽減

現場の点検には、携帯情報端末(PDA)を利用し、点検情報のダウンロード、機器バーコードの読取、異常の検知、点検結果のアップロードを自動的に行うことで、作業軽減が可能です。

グループ管理機能、認証機能

現場に携わる様々なユーザーを想定して、パスワード入力によるログイン管理を行います。さらに、点検や修繕結果の申請と責任者による認証機能を有することで、情報の精度確保が可能です。ログインしたユーザーが行うべき作業(申請事項、承認事項)などを一覧表示します。

事故・不具合・故障時の円滑な対応

現場で発生した事故や不具合、故障時の情報を確実に取得し蓄積します。さらに、過去の事例を踏まえた円滑な対応判断、原因推定や修繕対応の迅速化、専門業者の手配、故障対応報告書、故障報告書の出力などが可能です。

点検管理へのフィードバック

不具合や故障時の情報を基に、点検管理項目や頻度の見直しなど、点検管理へのフィードバックを行い、設備の特性に応じた最適な管理を支援します。

部品・消耗品・ユーティリティーの管理

交換した主要部品や消耗品、ユーティリティーなどの情報(仕様、使用機器、保管場所、在庫数量等)を管理します。これにより、過剰な在庫を抱えずに、経済的な在庫管理業務の支援が行えます。

主な導入効果

  • データの分析により、設備の特性や設置環境に合わせた適切な管理計画の立案が可能となります。
  • データに基づいた客観的な判断や意思決定による技術継承・ノウハウの蓄積に貢献します。
  • 点検時間の短縮による、維持管理業務の効率化(管理効率の向上)に貢献します。
  • 携帯端末上での異常の検知や実測値の許容レベルが確認できることで、異常傾向の早期発見や事故・故障の未然防止と被害軽減に貢献します。
  • 第三者委託(民間委託)導入時における業者の監視や契約変更時の円滑な引継ぎが可能です。