【上下水道施設用】設備情報管理システム

設備に関する様々な情報の一元管理を実現

設備情報の管理からアセットマネジメントへの発展に向けて

持続可能な下水道事業の運営のためには、中長期的な視点に立った計画的な施設の改築・更新と適正な維持管理が欠かせません。しかしながら、これらマネジメントの場にて生じる情報の管理や継承は、設備の老朽化や熟練職員の退職、市町村合併などにより散逸しがちです。

設備情報管理システムは“情報の視点”から下水道施設設備の様々なマネジメントを支援することを目的に、浄水場や配水池、処理場やポンプ場などの構造物・設備の能力仕様や図面・竣工図書類、診断・保全情報などを一元的に管理するデータベースシステムです。

本システムの導入により、施設の必要情報が散逸・劣化することなく管理でき、設計から建設、維持管理に至る様々な立場のユーザーがいつでも取り出せることで、より一層の情報共有が可能となります。

水道

アセットマネジメントへの発展に向けた第一歩として、劣化診断や修繕計画、更新計画に関する情報も合わせて管理することで、継続的な保全活動への取組や将来の更新需要の把握見通しなど、健全な施設と技術の次世代への継承に貢献します

下水道

「下水道長寿命化支援制度」に基づいた診断や健全度などの新しい技術要素に関する情報管理にも対応しており、ストックマネジメントへの発展に向けた第一歩として、継続的な保全活動への取組や将来の更新需要の把握見通しなど、健全な施設と技術の次世代への継承に貢献します。

設備情報の管理からアセットマネジメントへの発展に向けて、情報の視点から健全な施設と技術継承に貢献

設備情報の管理からアセットマネジメントへの発展に向けて

システムの特徴

  • 様々な職務のユーザーに配慮した検索方法で目的の設備をすばやく見つけます(設備条件から検索、工事条件から検索、図面から検索、各種キーワードから検索)
  • 工事に関する履歴(設置、修繕)を管理することができます。
  • 工事や修繕の履歴情報を用いたライフサイクルコストの算定やグラフ表示ができます。
  • 国土交通省の「下水道長寿命化支援制度に関する手引き(H21.6)」に準拠した設備の診断、健全度などの情報管理が可能です。また、診断情報を用いて将来の劣化予測や更新需要の試算、シミュレーションが可能です。
  • 診断を実施していない設備に対しても設置年や設置コスト(更新費用)、法定耐用年数などを設定することで、将来の更新需要の試算が可能です。厚生労働省のJW-AMS(アセットマネジメント支援ファイル)の基礎的データベースとした活用も可能です。
  • 設備や工事台帳情報はWEBによる配信が可能です。
  • ユーザーの権限を設定することでセキュリティを確保します。
  • 各種データのメンテナンスや更新がシステム上から容易に行えます。

施設・設備を“見える化(視覚化)”

多様な検索機能、様々な設備情報を適切に管理
多様な検索機能
  • ユーザーの熟練度に応じた多様な検索方法により、目的の設備をすばやく見つけます。(設備条件を指定して検索、設備分類または設置場所からのツリー検索、工事条件を指定して検索、図面上の設備を指定して検索、各種キーワードから検索)
様々な設備情報を適切に管理
  • 検索した設備に対して、工事や保全の履歴や文書ファイル、診断情報や図面など様々な情報が同一インターフェイス上から参照、出力できます。
  • Excelファイルの読み込みによる設備台帳情報の自動登録が可能であり、ユーザー直営でのデータ更新が可能です。
汎用性の高い図面・ファイル情報管理
  • 写真や詳細図、竣工図面など種々のデータファイルを簡単に取り込めます。(DWG/DXF,JWC/JWK,BMP/JPG/Tiff)
  • CADデータは無変換でそのまま取り込み、ビューワー上にて展開表示します。(CADソフトが不要)
  • 表示している図面に対し、印刷や拡大縮小、アンチエイリアス処理、朱入れ(注記コメント、図形作成)が可能です。
  • マネジメントの意思決定とプロセスを“見える化(視覚化)”

マネジメントの意思決定とプロセスを“見える化(視覚化)”

マネジメントの意思決定とプロセスを“見える化(視覚化)”
修繕履歴の管理とLCC、診断情報

診断情報の情報管理(診断表、劣化度、診断写真)を管理します。また、修繕やオーバーホールの実施状況やライフサイクルコストをグラフ等を用いて分かりやすく表示します。

診断や更新計画、シミュレーション
  • 診断情報を用いて設備の劣化進行を予測し、更新需要の試算やシミュレーションが可能です。
  • 将来の更新計画シナリオを作成し、コストや劣化度などの視点から評価ができるよう、グラフや表にて表示します。
  • 将来の更新需要について、中長期的な視点から必要となる予算や施策の内容、理由についてグラフや表にて分かりやすく表示します。

これにより、マネジメントの各段階での合意形成を情報の視点から支援し、ストックマネジメントの実践に貢献します。