H. T.

下水道事業部 ビジネス・イノベーション部(記事掲載時)
1995年入社
理工学部 建設工学科

目指すのは、
日水コンだからできる
新たなイノベーション

私はモノづくりに興味があり、建設工学を学んでいました。しかし、将来いざ自分が何をしたいかと考えたところ、「街の計画作り」「図面作り」といったことが浮かんできたのです。直接形あるものを作るよりも、その事業のより上流工程に携わりたい、そう思って選んだのがコンサルタントの仕事です。日水コンは水の総合コンサルタントとしてターゲットも明確。専門家として、誰しもが必要とする水インフラの知識や技術を極めていくことは魅力的だと感じ、ここでやっていく覚悟を決めました。
私は入社20年以上のキャリアになりますが、最初の5年間は名古屋支所で下水道の担当となりました。地方支所は人数が限られるため、本社よりも一人が幅広く仕事を任せられます。それだけに、名古屋時代はコンサルタントとして必要な技術の習得と、業務経験を積むためにひたすら修行の日々でした。その後本社へ異動し、地方公共団体や国土交通省などのプロジェクトに関わり、さらに技術営業としても活動。国土交通省の下水道に関する新規計画策定の検討業務では表彰も受けるなど、着実にステップアップしてきました。経験を重ねることで、思い描いた理想を叶えられる業務へと近づいていったのです。

部長として
新しい事業領域の
開拓を目指す

現在は2015年に発足したビジネス・イノベーション部(現:事業戦略部)の部長として活動しています。これは、従来の日水コンのビジネスである上下水道事業のコンサルティングといった業務に対して、違う視点から新しいビジネス、新規領域の開拓と実践をしていこうと立ち上がった部署です。日本では上下水道の施設は全国に行き渡り、新しいものを作るより維持管理の時代に入ってきました。今後、日本の人口減少に伴って施設の統廃合が進めば、日水コンの仕事も減っていくことになります。そうした場合を見越して、イノベーションを起こし、新しい世界を切り開いていこうというのです。日水コンの仕事は技術コンサルティング、つまり課題に対して解決策を提案する業務ですが、今後はそれだけでなくプレイヤー、つまり事業の主体者となれるようなビジネスを生み出していくのが目指すところです。
この部署では、私が長年下水道部門で経験を積んできたこともあり、下には全国各地域の下水道部の部長職の人間が兼務して所属する形となっています。そして、各地域から拾い集めた各自治体情報や生の声、各事業所の技術を集約し、新たな発想や営業に生かしていこうとしています。現在はメンバーが限られますが、将来的には若手の中からもイノベーションに興味がある人材の登用を考えています。
まだ立ち上げから日が浅い部署なので、今は人脈形成の時期です。日々、学識者を始め、産学官の人々との面談や会合を繰り返し、日水コンだからこそ可能なイノベーション、日本のコンサルタント会社がやってこなかったような、全く新しい挑戦はないかと探っています。多くの人とさまざまな意見を交わし合いながら、独自の道を切り開きたいと思います。

業界ナンバーワンとしての
誇りを胸に

現在のビジネス・イノベーション部(現:事業戦略部)の活動を実にすることが、今現在も将来に向けても一番大きな目標です。私は今の立場に就くまで、力を伸ばしてくれる上司に出会い、部下とは時に本気でケンカをし、本音で付き合うことでプロジェクトを成功に導き、自分自身も成長してきました。今後は部を率いる者として新しいビジネスを成立させ、下の者には多くの経験をさせ、部全体を成功に導いていかなければなりません。責任ある立場として、その使命を全うしようと励む毎日です。
我々の仕事は20〜30年先を見据えた計画が必要です。水問題は多岐に渡り、施設の維持、処理場の経営面、災害に耐える強靭な町づくりは建設土木以外の専門家も活躍できる世界です。またやりたいことを突き詰められる懐の広さもあります。案件には施設の一部改修といった規模から、国の仕事や、ビジネス・イノベーション部(現:事業戦略部)のような時代の変化に舵を切る、大きな仕事のチャンスもあります。しかし私にとって仕事の大小は関係なく、すべてはクライアントに満足していただけるようコンサルティングを積み重ねていくことが第一です。それが業界ナンバーワンを維持し、多くの信頼をいただいている要因です。「一緒に仕事をやりたい」、そう相手から言われることこそ、我々にとって何よりも誇りを感じる出来事であり、幸せなことです。今後もそう思われ続ける存在であるべく、部下を導いていきます。

1日のスケジュール

Schedule of the day

09:30
出社、
平日の多くは
出張
10:00
打ち合わせ
12:00
昼食
13:00
打ち合わせ
17:30
帰社、
社内での資料作成
18:00
週に2回程度
産学官の方々と懇親、
または帰宅して夕食作り