私は下水道事業部の施設部に所属しています。施設部とは下水や雨水に関する建物の地下部分についての計画や設計を行うところ。下水処理場やポンプ場における沈殿池の大きさなどの土木構造物の設計や、下水処理方法の選定、構造物を建てるための施工方法などを専門家として計画・提案していくのがミッションです。また、既存施設の耐震診断も行っており、近年では、耐津波関連の新しい分野の業務も増えています。
土木構造物の上には建築事業部が担う構造物が建ち、土木・建築の構造物の中には、機電事業部によって水処理で使う機械が計画・設計されます。一つの施設は私一人の計画で固まるものではなく、それぞれの工種が協力しあって形になってゆくのです。その中で施設部はそのとりまとめ役となることが多い部署ゆえに、コミュニケーションが非常に大事になります。社内調整ではなるべく各工種の担当者に直接会って話し合い、細かいニュアンスまで伝えて仕事が円滑に進むように努めます。また、顧客の知識の深さも人それぞれなので、それぞれの方に合わせた話し方を心がけ、意思疎通をはかります。顧客の期待や要望に技術力と対話力といった、両方の力でしっかりと応えていきたいです。