I. S.

水道事業部東部水道部技術第一課(記事掲載時)
2020年4月新卒入社

技術と仲間に支えられて、
水道のプロを目指す

私が所属する水道部門は、大きく「計画」と「設計」の二つの役割に分かれており、主に設計業務を担当しています。私は、入社後5年間は大阪支所で勤務し、その後東京支所へ異動しました。しかし、拠点が変わっても携わる業務の本質は変わりません。浄水場や配水施設を丁寧に調べ、どこに弱点があるのか、どの工法が最も安全性を高められるのかなど、施設の構造を細部まで分析しながら、最適な設計を行います。一つ一つの判断が地域の“安心”につながるだけに、専門性と精度が問われる、責任の大きな業務です。
浄水場の将来計画にも関わっています。施設の老朽化が進む中で、「いつ廃止すべきか」「廃止すると地域の水供給はどうなるのか」など、中長期の視点で検討します。必要に応じて水理計算を行い、将来の需要を見据えて施設規模を見直したり、計画業務担当者と協力して事業費を算定するなど、幅広い調整も求められる仕事です。
プロジェクトは常にチームで進めます。大規模な案件ほど、調査・検討・設計・図面作成等、役割分担が細かく分かれますが、6年目を迎えた今では、自分が中心となってチームをまとめる場面も増えてきました。プロジェクトを動かすたび、責任とやりがいの大きさを実感しています。

私が水の世界に関心を持った原点は、小学生の頃、山間部の学校のそばを流れる川から冬になると漂ってきた独特のにおいでした。「この落ち葉や汚れた水はどこへ行くのか」「川にそのまま流してしまって良いのだろうか」という素朴な疑問が、水環境や水処理への興味を芽生えさせました。その関心は大学まで続き、「水の仕組みをもっと深く学びたい」という思いから大学では下水道分野の研究に取り組みました。
就職活動では国家公務員の総合職や大学教員等、幅広い進路を検討していましたが、民間企業について調べるうちに日水コンの高い技術力に強く惹かれるようになりました。当初は最先端の技術は研究所でしか学べないと思っていましたが、説明会やインターンで社員の方々の話を聞く中で、実務に根ざした深い知見を持つ先輩が多いことを知り、「現場でしか身につかない本物の技術が学べる場所だ」と考えるようになりました。また、大学時代の恩師が「現場で得た経験こそが教育に生きる」と繰り返し語っていたことも大きな影響となっています。将来は大学で教える道に戻りたいという思いがあり、そのためには学術的な視点だけでなく、現場での経験を積み重ね、両面から語れる専門家になる必要があると考えました。日水コンの先輩社員と対話を重ねた結果、「ここなら間違いなく成長できる」と確信し、入社を決めました。大学では下水を学んでいましたが、上下水道はどちらが欠けても成り立たない仕組みであり、下水を学んだからこそ上水も深く理解したいと考えるようになり、「水の循環を両面から理解できる技術者になりたい」という思いが現在の上水分野への挑戦につながっています。

挑戦を重ねて見えてきた
“水道の仕事”の奥深さ

当社には技術に強い人が多く、それぞれが自分の専門性を大切にしながら仕事に向き合っています。黙々と業務に取り組む人が多い印象ですが、わからないことがあればすぐに相談でき、丁寧に教えてくれます。いわゆる「質問しづらい雰囲気」はまったくなく、困ったときに自然と頼れる安心感があります。新入社員にとっては、落ち着いて成長していけるとても心強い環境だと思います。私自身、入社1年目の頃に大学との共同研究で「液状化の研究」に人手が足りないと聞き、思い切って部長に「私も参加させてください!」とお願いしました。部長はその熱意をしっかり受け止めてくれ、実際に1か月ほど大学へ通いながら研究に参加する機会を与えてくれました。
また、“若手社員の意見を尊重する”“失敗を一律に否定しない”環境があり、若手の意欲を大切にしてくれる、そんな温かさと柔軟さのある会社だと感じています。
私は大阪と東京の両方の部署を経験しましたが、それぞれに違った良さがあります。地域や社員によって仕事の進め方や考え方は異なるものの、どこにいても共通しているのは、社員同士がフラットに意見を交わせる雰囲気があることです。

私が大きく成長したと実感したのは、同じお客さまから2案件を同時進行で任されたときのことです。
扱う施設はどちらも構造が異なり、内容も複雑で、お客さまからは毎日のように「ここはどう理解すれば良いですか」と問合せをいただきました。最初は戸惑うことも多かったのですが、私は未経験のことでも「できません」とは言わず、まず自分で考えて仮説を立て、「この理解で合っていますか?」と丁寧に確認しながら進める姿勢を大切にしてきました。その積み重ねがあったからこそ、お客さまからの質問にも一つ一つ丁寧に説明し、懸念点をすべて報告書に整理してまとめることができました。最初から最後まで自分の力でやり切り、無事に報告書を提出した際には、お客さまから「とても助かりました」「丁寧に仕上げてくれて本当にありがとう」と直接感謝の言葉をいただきました。同じお客さまから2案件を任され、どちらも高評価を得られた経験は、「最後までやり遂げる力がある」と自分でも自信を持てる大きな転機となりました。
ときにはお客さまから厳しい言葉をいただくこともありますが、焦らず、誠実に調べて正確な回答をする姿勢を大切にしてきました。部署を超えて「教えてください」と気軽に相談できる環境にも助けられました。配管等、専門的な分野も積極的に教わり、入社6年目の今では、後輩や同僚から相談される立場になっています。
振り返ると、挑戦を恐れず、地道に学び続けてきたことが、成長につながったと感じています。

目指す未来像と、
これからの挑戦

将来的には、水道に関わる大学の講師として教育の現場に戻りたいという夢があります。そのためにも、水道分野の現場でプロジェクトがどのように進み、受注から契約、完了までどんな流れで動いているのかをしっかり理解しておく必要があると考えています。
加えて、管理職としてプロジェクト全体を動かし、組織をまとめてみたいという思いがあります。今は耐震診断を中心に経験を積んでいますが、水質や受注形態等、まだ学ぶべき領域も多くあります。だからこそ、今後数年で幅広く知識を吸収し、管理職になる頃には全体を見渡して判断できる人材を目指したいと思っています。

1日のスケジュール

Schedule of the day

09:00
出社・メール確認
および
当日の業務整理
10:00
浄水場・配水施設の既存資料確認、
構造・劣化状況の分析
11:30
水理計算や
設計条件の整理、
設計方針の検討
12:30
昼休憩
13:30
計画担当者との
打合せ・事業費や将来計画の調整
15:30
設計図面の作成・
報告書取りまとめ、
チームメンバーへの指示
17:30
進捗確認・
翌日の
業務整理、
退社