コロナで1年延期となった「下水道展’21大阪」がインテックス大阪で開催されました。当社にとっては3回目の出展で、今年のブースキャッチコピーは“「楽しい」の発見！”。
前回の下水道展’19横浜出展時に掲げた“アート下水道”と一線を画したようですが、そうではありません。コロナ禍によって未曾有の事態となった2020年は多くの“苦しい”があった反面、創意工夫により新たな「楽しい」も生まれました。「楽しい」ことを考えることは、新たな発想に繋がるヒントでもあり、まさにアートシンキングの原点といえるのではないでしょうか。

展示した技術パネルは計24。雨関連・官民連携・性能設計・ICT・AI等の多種多様な取組を紹介させていただきました。今年は現地来場者の伸び悩みが予想されたため、「オンライン相談室」も準備しました。北海道から九州まで、全国の日水コン職員がオンライン上に待機し、現地のみならずオンラインからの来場にも対応できるようにした、新たな取組です。また、本Webサイト上には現地同様の情報はもちろん、各技術を説明する動画を準備する等、現地以上の情報を発信できる仕組みとしました。このような取組は、新たな展示会の形を模索する、よいきっかけになったと思います。
現地来場者は例年の2～3割でしたが、参加型イベントには多くの方に参加していただきました。コロナ禍の苦しかったこと・楽しかったことを水に溶ける紙に書き、水槽に浮かべて溶ける様子や言葉（思い）が交わる様子を眺めていただきました。様々な思いを水が受け止める、そんな様子が皆さんそれぞれの「楽しい」を発見するきっかけとなれば嬉しく思います。

コンサルタントにおける「楽しい」とは何か。今後、指針やマニュアルだけでは通用しない、複雑化した社会課題の解決には、苦しい場面にも遭遇することでしょう。しかし、その苦しさを乗り越えた先には地域や社会に貢献できた、という達成感として「楽しい」があるはずです。そのように考え、ブースには「楽しい」の象徴として、日水コン職員の“笑顔”をちりばめました。皆さんにいただいた多くの「楽しい」瞬間を切り口に未来の水インフラを考えていかなくてはならない、そのように思った下水道展でした。