日水コンのビジョン

水のインパクトカンパニー

日水コンは、2025年を目標とする「中期経営計画2025」を策定し、その基本方針を「水のインパクトカンパニー」としました。地球温暖化や人口減少といった様々な社会問題の解決を通して、経済的成長を実現する企業、というのがその定義であり、当社の社是「高度の技術を提供し、社會公共のために奉仕する」を、SDGsの理念を取り入れて今の時代に適応するよう変容させたものとなっています。

この方針を形あるものとしていくために、「壁を超える」、「地域に根差す」、「足元を固める」という3つの戦略を立てました。それらを実現していくことにより、業界内外は言うに及ばず、水道・下水を使う市民の皆様からも信頼していただける企業を目指していきます。

壁を超える

「壁を超える」の戦略には、「常識」という壁、つまり既成概念を取り払い、仕事を「請ける」から「創り上げる」への意識転換をすることで、心の中の壁を超えることが必要です。これまでの自治体からの受託を基本としたビジネス構造も、社会システムの改革が進めばおのずと変化していくでしょう。

「官民の壁」を超え、「業務領域・事業領域の壁」を超え、さらには「国内外の壁」を超えた先に、これまでと違ったわれわれの目指すべきコンサルタント像があると、当社は信じています。

地域に根差す

水は重量を持つ地域性の強い資源であり、河川や湖沼など、その土地にあるものをよそへ移すことはできません。そのため、水関連事業は、その地域の河川や湖沼の地形、水利用の歴史、人々の暮らしなどを考慮するなど、「地域に根差した」ものであることが求められます。これは海外においても同じで、国内外の政情・社会不安などに左右されることが多い海外事業において、水関連事業の運営を安定したものにするためには、中長期的な視点を持ってその地域に根差した事業展開が必要となるでしょう。

「地域に根差す」は、従来の拠点集約型経営からの転換を意味し、その土地の水関連事業に寄り添っていきたいという当社のメッセージでもあるのです。

足元を固める

「壁を超え」て「地域に根差す」には、これまでのように地方自治体の担当の方々との直接的なコミュニケーションによるビジネスだけでなく、首長、市民、企業をステークホルダーとして新たなビジネスを作り上げていく必要があります。そのためには、社内ガバナンスを強化し、情報を正しく発信して当社の企業としての認知度・信頼性を高め、企業価値を向上させていくことが重要であると考えます。

また、戦略の実現には優秀な人材が必要です。当社は、これからの5年間を「人と組織が成長するステージ」であると捉えています。プロジェクト公募制導入や、タレントマネジメントの導入、社員への健康投資など、「人への投資」を積極的に行うことにより、社員の「働きがい」を高め、組織の活性化につなげていこうとしています。

「あんな会社で働きたい」、そう思ってもらえるような、信頼できる、魅力的な会社。私たちは、そんな会社にすることを夢見ています。

人材ポリシー

変革の時代にあっても、人材(財)が経営資産、そして人を大事にする伝統は変わりません。当社の人材ポリシーは、社会や地域、他者との関係を良好に保ちつつ、お互いに成長することです。

会社は自己実現の場であり、水インフラの持続に貢献したい、自らの成長に意欲を示す人材を求めています。

  • 地域の水インフラを守り続けることに共感し、地域やお客様の立場に寄り添い、当社のサービスを提供する人
  • 誠実な行動により、地域やお客様との信頼関係を築く人
  • 変化に適応し、新しい価値の創造に向かって行動する人
  • 専門性を高めながら、お互いに連携・補完し合い、チームの成果を高める人

社員のキャリア形成に様々な機会を提供し、必要なときに様々な選択が可能な仕組みを整えながら、その成長を支えていきます。