サステナビリティ

自然との共生

日水コンは、水インフラの整備や運営を通じて水環境の保全と再生に寄与し、自然と人間が共生できる環境づくりを支援しています。当社は事業活動として、再生エネルギー利活用や河川の自然再生等を行うだけでなく、地域のコミュニティと連携した活動にも積極的に取り組んでいます。

下水汚泥の有効活用

下水汚泥と地域バイオマス廃棄物を活用した肥料の開発

当社は、鹿児島工業高等専門学校らと協力し、下水処理施設から発生する下水汚泥と、焼酎粕や米糠、竹材等の地域バイオマスを使った新たな下水汚泥肥料を開発に取り組んでいます。この肥料は、茶葉の栽培における菜種油粕等の有機質肥料と同程度の効果があることから、今後は安定した供給を目指して製品化に向けて計画を進めています。本開発における研究内容は「第49回環境賞」を受賞しました。

「第49回環境賞」優良賞贈賞式(株式会社日刊工業新聞社撮影)
茶葉の栽培(枠摘み調査)の様子

下水由来肥料の農業利用促進

当社は、下水汚泥由来の肥料で育てた農作物である「じゅんかん育ち」の流通・販売に関する支援や広報活動を行っています。北海道十勝地方では、地域の農業法人らと「十勝ビストロ下水道プロジェクト」を立ち上げ、各種イベントを企画・運営しています。

下水汚泥由来の肥料で育てたとうもろこし
北海道十勝地方のとうもろこし畑
十勝ビストロ下水道プロジェクトツアー

河川の自然再生

当社は、過去に損なわれた自然を積極的に取り戻す「自然再生」によって地域の自然環境を蘇らせる自然再生事業に携わりながら、生物の多様性の確保を通じて、自然と共生する社会の実現を目指しています。

荒川中流部の自然再生に貢献

当社が2010年より関わっている「荒川太郎右衛門地区自然再生事業」は、自然再生推進法に基づく自然再生事業であり、全国で最初に自然再生協議会が設立された事業です。当社は、この協議会の運営支援に携わり、地域の方々と活動の輪を広げています。

外来種の抜取作業を行うイベントに地域の企業や市民の皆さんと参加
デザイン専門学校の学生さんらによる荒川太郎右衛門自然再生地の魅力を発信するリーフレット制作を支援